インプリント ぼっけえ、きょうてえ

(C)2005 IDT Entertainment, Inc.
公開日
2006年5月27日(土)
監督
三池崇史
脚本
天願大介 岩井志麻子
撮影
栗田豊通
音楽
コージー・エンドウ・Jr
出演
工藤夕貴 ビリー・ドラゴ 美知枝 根岸季衣 木下ほうか
製作年
2005
製作国
原題
IMPRINT
上映時間
63
INTRODUCTION
本作は、三池崇史監督のアメリカ監督デビュー作となる。原作は岩井志麻子の短編小説「ぼっけえ、きょうてえ」(角川ホラー文庫刊)で、第13回山本周五郎賞と第6回日本ホラー小説大賞をW受賞した作品である。映像化不可能といわれてきた原作を、三池崇史監督は美しくも怖ろしい狂乱の世界を見事に表現している。脚本には『オーディション』でコンビを組んだ天願大介。撮影監督は『御法度』(99)や『クッキー・フォーチュン』(99)の栗田豊通。そして、衣装は『殺し屋1』や『メゾン・ド・ヒミコ』(05)の北村道子が見事な色彩美を醸し出している。寝物語を話す醜い女郎役には『SAYURI』(05)の工藤夕貴、米の文筆家クリス役には、『アンタッチャブル』(87)のビリー・ドラゴ、クリスが探し求める女・小桃には、「あ・うん」の美知枝。内儀役には『ゲロッパ!』(03)、『あずみ2』(04)などヒット作に出演している根岸季衣。また、原作者の岩井志麻子も怖ろしい役柄で特別出演している。
STORY
アメリカ人文筆家のクリスは、日本各地を放浪していた。愛する優しい日本人女性・小桃の行方を探していたのだ。明治時代、ある田舎。クリスは、川の中にある浮島の遊郭を訪れた。小桃の姿は無かったが、薄暗い部屋の奥で座り、客引きを全くしない妖しい雰囲気の女郎が居た。彼はその女郎を指名した。その女と話すうち、彼女の醜い素顔を初めて知って驚いた。顔面の右側が上部に引っぱられるように歪んでいたのだ。彼女は哀しい眼をしながら、「ウチの顔、ぼっけえ、きょうてえ(岡山地方の方言で、とても怖いという意味)じゃろ。でも、ウチのアソコはしまりがいいと評判なんじゃ」と優しく話しかけてくる。女は自らの悲惨な生い立ちと両親のことを語りつつ、クリスが探す小桃のことを話し始めた。女は、小桃を知っているのだ。小桃は、愛する男が迎えに来る約束を信じて待っていたが、ある日、自殺してしまった。それを聞かされたクリスは、激しく落ち込んでしまう。その話は真実なのか、恐ろしい夜はまだ始まったばかりだった。
CASTING
●工藤夕貴 1971年生まれ。東京都出身。84年「逆噴射家族」で映画デビューし、横浜映画祭最優秀新人賞受賞。その後「ミステリー・トレイン」(89)、「ピクチャー・ブライド」(94)、「ヘヴンズ・バーニング」(97)、「ヒマラヤ杉に降る雪」など海外作品に出演し高い評価を受ける。02年「風の絨毯」では、出演とアソシエイト・プロデューサーも務めた。最新作はロブ・マーシャル監督の『SAYURI』(05)に出演している。 ●ビリー・ドラゴ 1949年生まれ。カンサス州出身。87年「アンタッチャブル」での悪役で世界に知られる。主な出演作は「ペイルライダー」(85)、「地獄のコマンド」(85)、「デルタフォース2」(90)、「ガンクレイジー」(92)、「トレマーズ4」(04)など。 ●美知枝 福岡県出身。ドラマ「ヤマダ一家の辛抱」「あ・うん」ほかCF等に出演06年ラジオドラマ「虹の女神」にヒロイン役で出演。 ●根岸季衣 1954年生まれ。東京都出身。舞台、映画で活躍する名女優。黒澤明、今村昌平、大林宣彦、井筒和幸など名監督と多数作品を残している。主な出演作は「復讐するは我にあり」(79)、「時をかける少女」(83)、「夢」(90)、「ゲロッパ」(03)、「あずみ2」(04)、妖怪大戦争」(05)など。
配給会社
角川ヘラルド映画

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